b型肝炎でも温泉に入っていいのか

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b型肝炎になってしまった人たちにとっては、他人に自分の病気を感染させてしまうのではないかという思いから様々な行動を制限せざるを得なくなってしまいます。ただどこまで制限していいのかわからずに息苦しい思いをしている人たちも多く、その中の一つに温泉を利用していいのかどうかわからないという声もあるようです。

そこで今回は、b型肝炎でも温泉を利用していいのかどうか解説します。

何故b型肝炎の人が温泉を避けるのか

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b型肝炎の人たち全員ではありませんが、人によっては温泉などの公共施設を利用することを避けた方がいいと考えている人は少なくありません。

また本人がb型肝炎でなかったとしても、知り合いや家族にb型肝炎がいるという人の中にはb型肝炎の人が温泉を利用することを快く思わない人もいるようです。

このように思われている理由としては、b型肝炎が他人に感染する可能性が高い疾患であることが挙げられています。基本的には性行為によって感染するものだと考えられているのですが、性器に関連して発症するという考え方から温泉を利用するとそこから感染が広がってしまうのではないかと考えてしまうのではないかと言われています。

ほかにも血液感染もリスクとして挙がっているため、どこか怪我をしている人や出血する可能性がある人も温泉を避ける傾向があると言います。このような理由から温泉を避けるという人が一定数いるようで、中には元々温泉が好きだったのに我慢しなければいけない生活を強いられている人もいるようです。

b型肝炎でも温泉を避ける必要はない

結論から言うと、b型肝炎だからと言って温泉に入ってはいけないということはありません。その理由はそもそもb型肝炎の感染ルートを考えると一緒に入浴しても感染する確率が低いという点と、b型肝炎を発症する原因となるウイルスは体外に排出されると死滅してしまうという点が挙げられています。

特にb型肝炎ウイルスは皮膚や粘膜が密着した状態であれば感染する可能性が高くなりますが、お湯を介して他人に感染するということはほとんど考えられないのです。このため温泉でb型肝炎の人が一緒に入ったとしても特に問題はありませんし、温泉で粘膜や皮膚が接触し合うということはほとんどないため感染リスクはほぼゼロであると言えます。

もちろん感染する可能性が全くないわけではありませんが、それでもわざわざ温泉利用を我慢しなければいけないというわけではないので無理に控えたり避けたりする必要はないようです。ちなみに大風呂や露天風呂、小型のお風呂のほかにも家族風呂などでも感染するリスクは低いと言われています。

そのため温泉の規模に関係なく、b型肝炎の人でも安心して利用することができます。

温泉を利用する際にb型肝炎の人が注意するべきこと

もしb型肝炎の人が温泉を利用する場合、いくつか気をつけておかなければいけないポイントがあります。その中でも特に重要なのが、傷の有無です。b型肝炎は血液を介して他人に感染するリスクがあるため、傷があるのに温泉を利用した場合は傷口がふやけたり何らかのきっかけで出血してしまう可能性があります。

基本的にはb型肝炎ウイルスは体外に出てしまうと感染力を失ってしまうと考えられているものの、かみそりや歯ブラシなど血液が付着してしまう可能性があるものを持ち込むとそこから感染してしまうことが考えられるのです。

ほかにも陰部を洗った後のタオルを温泉内で持ち歩いたり、温泉でレンタルしたもので陰部や性器を洗うこともできる限り避けた方がいいと言われています。こちらも体外に出てしまえば感染力が落ちるのでそこまで厳密に気を付けなければいけないというわけではありませんが、場合によってはタオルから感染が広がってしまうというリスクもあります。

そのためタオル類は自分たちのものを持ち込むようにして、必ず持ち帰るようにした方が安心です。

温泉利用を避けた方がいい人もいる

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b型肝炎の人の中には、リスクがあるために温泉の利用を避けた方がいいと考えられている人もいます。例えば明らかに出血をしている人や出血のリスクが高い人の場合は、予期せずに感染を広げてしまうというリスクが考えられます。

このような人たちは出血が落ち着いたとしても傷が改善するまでは温泉の利用を避けた方がいいと言われています。その理由の中には他人への感染のリスクだけではなく、自分たちが何らかの感染症にかかることを避けるという意味もあるようです。

ほかにも症状が悪化している時期や性行為をした後など、通常よりも感染のリスクが高まっている時期はできる限り温泉を利用することは避けた方がいいです。特に性行為後はウイルスが粘液に混じって体外に排出される可能性が高いので、注意が必要だと言われています。

温泉は公共の施設であり、粘膜や傷口に直接触れる可能性が高い場所となっています。そのため自分では気を付けているつもりでも知らずに感染させてしまう可能性がありますし、感染のリスクが低いからと言って安全ではないのです。

その点を踏まえて、リスクが考えられる人はできる限り利用を避けた方がいいとされています。

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実はおすすめされているb型肝炎の湯治による治療

このようにいくつか注意点や温泉利用を避けなければいけない状態はあるものの、実はb型肝炎を治療する際に温泉を利用することは非常に効果的だと考えられています。温泉は体を温めてくれるだけではなく、体が本来備えている自然治癒力や免疫力を回復してくれる効果も期待されています。

これによってb型肝炎を発症させたり悪化させるウイルスの力を弱めることができますし、自律神経を安定させることができるため細胞の新陳代謝を活発にすることが可能です。そこから体の老廃物を効率的に排出することができるようになり、ウイルスなどの病気の原因を体外に排出しやすくなると考えられています。

ほかにも温泉には淡水と違って各種の成分がイオン化した状態で含まれていることから、体を温めたり含まれている成分を効率的に体内に吸収したりするという働きを助長してくれると言われています。このためただお風呂に浸かって温まるよりも湯治としての効果が期待できるため、b型肝炎の治療としても利用することができるとされているのです。

そのようなことから医療的な治療を続けていくだけではなく、体に元々備わっている力を活性化させる自然な治療方法の一つとして温泉を利用することも可能です。

参考資料...b型肝炎給付金 > アディーレ法律事務所